歯科用のマイクロスコープは、元々眼科や脳神経外科において使用されていた手術用の顕微鏡を、歯科においても使用できるようにしたものです。

本来、歯の奥の神経や虫歯には肉眼で確認できない部分が多く、そうしたものは歯科医の勘や経験によってカバーされていたのですが、マイクロスコープであれば、そうした細部も精密に確認することが可能であるため、勘や経験に頼ることのない手術ができるようになりました。歯科用マイクロスコープは高額であり、日本国内での普及率は2016年現在5パーセントほどと芳しくないとされています。

しかし、根管治療の専門医や、精密な自費治療を行っている歯医者は導入しているところも多いとされ、また普及率も年々増加している傾向にあります。マイクロスコープの利点としては、前述した勘や経験に頼らずとも済む、といった点の他に、余分な歯を削らなくてよい、というものがあります。精密な判断が可能であるため、本来削らなくてもよい部分を完全に残すことができ、歯の寿命を延ばすことができるようになったとされています。

そして、外科処置後の痛みや腫れが軽減されるのも、大きな利点となっています。マイクロスコープを用いることで、傷口を従来の治療より小さくできるため、傷口を縫う針もより細いものにすることができます。歯茎を縫う糸は細ければ細いほど傷の治りが早くなり、歯茎に細菌が入る可能性も低くなるため、痛みや腫れの軽減といった点で、非常に優れた器具といえます。

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